ワンダー君は太陽

「ワンダー君は太陽」ってタイトルのずっと観たかった映画を観た。生まれつき遺伝子疾患を持ったオギーっていう主人公の男の子と周囲の友達、家族を描いた内容。

 

自分の家族と重なるところも所々あって、それぞれの背景からストーリーが観れてめちゃくちゃに感動した。

家族に会いたくなったな。という事で、妹について綴ってみることにした。

5歳離れた妹で、頭蓋骨縫合治癒症という病名で脳実質が何らかの原因で自分の骨に圧迫されて発達が遅れてしまうという手術が必要な疾患だった。2歳くらいの妹が夜にいきなり悲鳴みたいに泣き叫んで不安に感じた事を覚えている。いくつかの病院を紹介されて、3歳の時に小児の有名な先生が手術をしてくれる事になった。

私が小2の時で、妹が那覇の病院に3ヶ月程入院する事になったので両親が仕事しながら交互に病院に泊まることになった。その間、両親は宜野湾の祖母の家に泊まっていた。

私は学校があったので友達の家に3ヶ月預かってもらい、今考えると本当にありがたくて一生この恩は忘れない。弟は保育園に通っててすくたのいとこの家に預けられていた。私はまあまあ大きくなってたから家族と離れるのはへっちゃらだったけど、弟は寂しかっただろうな。あの3ヶ月は家族全員が離れ離れに暮らしてた。今考えると貴重な経験。

ちなみに1番下の弟はまだお腹の中。

 

あの期間の事は今でも鮮明に覚えてる。

 妹が手術の前日に面会に行った。次の日に学校のマラソン大会だったので、カセットテープに絶対1位なるからね手術頑張ってね。って応援メッセージを録音してカセットテープを渡して、お父さんが妹に聞かせてくれてた。1位になったら手術は絶対成功する!って祈りながら走ったのを覚えてる。

手術が終わった週末にかやに会いに病院に行った。手術のむくみで顔がパンパンに腫れあがって痛々しかったのが忘れられない。でも会った時に、笑ってくれた妹は本当に強いと思う。

手術が成功して、退院した時は本当に嬉しかった。徐々に髪の毛も生えてきて頭の傷口が見えなくなってヘルメットが外せるようになって、元気になってく妹をみてると嬉しくなった。

同い年の子と比べて、発達は遅れているけれど優れてる所が沢山あって妹から教えてもらう事は山程ある。私が家でケンカして部屋に閉じこもってたら、心配していつも大丈夫?泣かないでって声をかけてくれた。人の気持ちに寄り添ってくれる優しさがあって、妹みたいに心から優しい人になれたらなって思う。

小4の時に、上の学年のお姉さんが妹の事を悪く言ってることを聞いてしまったことがあった。

その時に言い返したけど、自分の大切な人を悪く言われた事が悲しくて悲しくてめちゃくちゃ傷ついた。1番傷ついた出来事だった。家に帰って、涙が止まらなくて詳しくは言わなかったけどお母さんが察してくれた。辛い思いさせたけどそんな言葉は気にしなくていいって言ってくれた。だから映画の中のヴィア(姉)の気持ちはすごくよくわかる。私や弟の周囲の人はいつも妹とフラットに接してくれることが嬉しい。

映画でもオギーは太陽って言われてたけど、妹も間違いなく玉城家の太陽。玉城家に生まれてきてくれて妹になってくれてありがとう。

文章もバラバラで長々しくなったけど、妹が生まれてから心の中に思ってた事を言語化できてよかった。